大動脈疾患検診のご案内

一般的に大動脈疾患とは、血管が拡張する大動脈瘤や大動脈解離であります。特に大動脈瘤は、基本的に無症候であるため、たとえ大動脈瘤を患っていても患者側、医療者側ともに認識せずに経過し、突然の瘤破裂や急性大動脈解離を発症して初めて大動脈疾患の診断に至る場合も少なくありません。また、大動脈疾患には行政主導の検診制度がないため、他の疾患の検査や治療中に偶然診断され、突然、医師から大動脈疾患の説明を受けられて驚かれる方もいらっしゃいます。そして、大動脈疾患の治療となりますと、内科的治療は瘤破裂や大動脈解離発症予防目的に血圧管理をはじめ動脈硬化因子の管理を施行するのみで、現在の内科的治療では根本的治療とはいかず、外科的治療の適応となるまで慎重に動脈硬化因子の管理治療を行うことと、定期的に画像診断で評価するのが一般的であります。

このような理由から循環器内科医の立場として、日常診療の形態ではありますが、大動脈疾患の検診を導入して大動脈疾患の早期診断ならびに瘤破裂や大動脈解離の発症予防に努めたいと考えております。また、病状として外科的治療が必要な場合には、外科的治療が施行可能な医療機関へ紹介し、外科的治療を検討頂けるよう迅速に対応致します。

尚、大動脈疾患を患っていらっしゃらなくても大動脈疾患に関して不安や疑問のある方の質問をお受け致しますので、お気軽に循環器内科外来を受診下さい。

大動脈疾患の検査について

大動脈疾患の診断確定にはCT (病状によっては造影CTまで施行)ではありますが、繰り返しCTを施行することは放射線被曝の問題もありますので、エコーで対応可能な部位の場合には、エコーでも対応致します。検査を受けるに際しては、検査の必要性と各種検査機器の特性を説明した上で検査を予定させて頂きます。

大動脈瘤メディカルアラートカード について

大動脈瘤メディカルアラートカードは大動脈瘤の既往歴や命に関わるアレルギー情報を簡潔に記載したカードです。
このカードを携帯しておくと、患者さまが外出先や旅先で具合が悪くなったり、何らかの原因で意識を失ってしまわれた場合に、必要な情報を医療機関に伝えることが可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。