健康講座「変形性膝関節症について」

去る23日(土)、南ひばりガ丘中島自治会様主催の健康講座にて当院の整形外科部長 藤井先生が講演を行いました。

当日は暑い中たくさんの方にお集まりいただき、関心の高さが伺えました。

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お話は、高齢者に多い「変形性膝関節症」について。
これは、膝などの関節の軟骨がすり減ることで、関節の変形、膝の痛み、曲げ伸ばしの制限、水が溜まるなどの症状が起こるものです。

超高齢社会の日本では、自覚症状のない方も含めると約2,530万人がこの「変形性膝関節症」になっていると言われており、これは日本人の4~5人に1人の割合です。

◇早期発見◇
膝関節の軟骨のすり減り具合から、その症状の進行程度はグレード0~Ⅳにわけられます。
グレードの低い初期の段階では痛みを感じない為、違和感を覚え病院を受診した時点では症状がかなり進行してしまっていることが多いのが現状です。

痛みがあるということはつまり軟骨がすり減っていることを意味します。
一度すり減ってしまった軟骨は、薬やサプリメントを使用しても再生することはありません。

早い段階で発見、治療ができれば自助努力(生活習慣の改善等)やヒアルロン酸の関節内注射等での治療の効果が期待できます。

◇人工関節◇
症状が進行してしまうと薬による治療の効果を得ることは難しくなり、外科的治療法つまり手術となります。
その一つの方法として人工関節があります。
これは、軟骨がすり減り変形した関節の表面を金属などでできた人工の部品で置き換える手術です。

日本では年間60,000件以上の手術実績があり、当院でも多くの実績を重ねています。
術後の痛みの取れ具合は概ね良好で、リハビリ等を通して日常生活にも支障がなくなりますが、運動などの無理はできません。

 
質疑応答の時間では、多くの方から日頃の疑問や質問をいただき、先生の回答に感嘆の声が聞かれました。
また実際に藤井先生の手術を受けられた方からの感謝の弁もあり皆さま方の安心感も増幅されたと感じました。

健康で心豊かな毎日を過ごすために、‟自分の足で立って歩く”ということはとても重要なことです。
ほんの少しでも「膝に違和感を覚える」「いつもと違う」と感じたら、また、痛みを感じたら決して我慢せず、ぜひ病院で診察を受けてください。