フルマラソンを超えた“ウルトラマラソン”に挑む 7/18UP

42.195Km以上の距離を走るレースがあることをどれ程の人が知っているのか?
私の令和初レースが『サロマ湖ウルトラ100キロマラソン』となった。
「サロマってどこ?」「100キロって?」
ランニングに無縁の生活を送っている人に必ずこう聞かれる。
フルマラソンを完走した2014年から5年目、2019年3月名古屋ウイメンズマラソンで4時間以内の完走(サブ4)という目標を達成し調子に乗っていたのか、友達からの誘いにほいほい乗って6月30日に開催されるサロマ湖ウルトラ100キロマラソンにエントリーした。
常識を超えた距離を走る人がいる。そんなレースが全国各地で開催されている。
80歳を超えてもチャレンジしている人がいる…という驚きの連続。
日本人って本当に元気で辛抱強い。

6月28日(金)神戸空港⇒新千歳空港⇒(レンタカー)⇒網走 [ホテル泊]
29日(土)網走⇒(レンタカー)⇒湧別町 [テント泊]
30日(日)朝5時スタート 曇り 気温14度 風速2m弱 絶好のマラソン日和
しかし……、緊張のせいか、2時間前に食べた朝食が悪かったのか、お腹はゴロゴロと急降下している。5キロ程走ってトイレに駆け込むはめになった。
『出だしから躓いた!仕方ない、楽しみながら走ればよいか』
と気を取り直し、最後尾から皆を追いかける。
ものは考えようで、誰にも抜かされず、次々とランナー抜いていく。
お腹の状態は気になるが、沿道の声援を糧に、走り続ける。牧場からの家畜のにおい、一面見渡す限りの玉ねぎ畑、オホーツク海からの潮風、北の大自然の中を走る気持ちよさに自然と笑顔で走っていた。
55キロ地点には、レストステーションといって少し休憩する場所があった。
私は、そこでお色直し。汗まみれのウエアとシューズを替えて気分をリフレッシュした。
昼食におにぎり、草餅、スイカなどを食べ、約30分程の休憩タイムとなった。

残り45キロ。準備万端いざ出発!と走り始める……が、500mほど走ったところでなんだか調子がおかしい。
しまった!食べ過ぎた!横腹が痛い!胃が張って苦しい!ピンチ~!!トイレはどこだ??
と、後半も出だしでまた躓いてしまった。
『もう、リタイアしようか……』と私の中の悪魔がささやきはじめる。
道端に座り込んでリタイアしているランナーや、歩いているランナーを見てしまうとますます悪魔が勢力を強める。『リタイアしちゃえ』
気持ちが折れそうになった時、太陽が顔をだした。
心まで晴天になった気がした。気温がぐんぐん上がって、それに伴い体温も上がり、お腹の調子も良くなってきた。
もう、ゴールする事だけ、右足と左足を交互に前に出すことだけを考えた。
レースの名所である『ワッカ原生花園』のエゾスカシユリを愛でる余裕もなくただ淡々と走り続けた。
残り4キロ、3キロ、2キロ、1キロ……だんだんとスピードが速くなる。
フィニッシュラインが見えると、涙が溢れ出てきた
『やったんだ私。完走できたんだ!』
事前に申し込みをしていた、自分への応援メッセージをアナウンサーが読み上げるのを聞きながら
11時間55分44秒 100キロ走り終えた。得るものは多かった。
ただ、唯一失ったものは……左足人差し指の爪だった

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