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2023.01.10

食物アレルギーとの向き合い方

美味しい物を皆で楽しく食べることは幸せの一つではないでしょうか。でも、うちの子たちは、ちょっとだけ状況が違います。
我が家の三人の子供たちは、皆アレルギー体質です。アトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギーをもち、症状の強さ、アレルゲンは兄妹それぞれ違います。食物アレルギーに関しては、下の子は除去品目が多く、卵、牛乳 、小麦、大豆、ナッツ等でアレルギー症状を起こします。これらの食品は使用できないのでレシピを工夫したりアレルゲン除去食品専門の通販サイトで代価食品を購入し毎日の食事を作っています。三人とも食の制限はあっても、元気で体格も良いほうです。
 
アレルゲンを口にすると命に関わることもあります。真ん中の子は小さい頃、誤って乳製品を口にし、アナフィラキシーを起こしました。呼吸困難をおこしぐったりする子を抱っこして病院に急ぎました。あの時は本当に怖かったです。今後は救急車を呼ぶように注意され、今は緊急時用のエピペン持って通学しています。
家での食事は私が監視の目を光らせていますが、子供たちの世界が広がると、家族以外との会食の機会も増え注意が必要になります。小学生の頃、お友達の誕生会に呼ばれたことがありました。ケーキやお菓子など用意しているとのことでした。お祝いの席でアレルギーを起こしてご迷惑をかけてはいけない思い、子供には可哀想かなと思いつつご遠慮させてもらいました。後で、皆が楽しんでるのにどうして自分だけ行けないのか、皆が食べているのにどうして自分だけが食べられないのかと、泣きながら言われました。私の説明不足もありましたが、お友達が普通にできることを叶えさせてあげられないのが申し訳なく辛かったのを覚えています。でも本人が一番辛く悲しかったろうと思います。そんな事を何度も何度も通り過ぎ、今では皆アレルギー体質との付き合いにも慣れ、種々な場面で折りあいをつけながら自己管理しているようです。
 
上の子が小さかった二十年前に比べ、アレルギー対し学校も社会も理解が進み協力を得られるようになってきたと思います。手間とお金をかけると、普通の食事と変わらないメニューを食べれるようにもなってきました。子供たちには食物アレルギーとうまく付き合って、食べる幸せを感じて欲しいと思います。時には嫌な思いや不安に感じることもあるだろうけど負けずに人生を楽しんでほしいと思います。
 

 

NA. S